三谷 てるみ
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先に開発したサンスクリーン剤トレジャーUVDFは、さらりとした使用感で、紫外 線吸収剤を配合しないサンスクリーンとしてご愛用者も多く、メイクアップの下地に 最適であると言われ、季節を問わずご注文を頂いています。しかしUVDFの上にシリコンオイルの多いリキッドタイプなどのファンデーションを塗布しますと、シリコンが多くなり、トレジャー クレンジングフォームでは落としにくくなってしまいます。また私のように超乾燥肌にとっては、さらりとした使用感を得るために入れた環状シリコンの皮膜が少々強く、お昼頃には頬の真ん中がきゅっと縮んで縮緬のようなシワが寄ってしまいます。 |
そこで発想を逆転して、落としやすい・つっぱらないサンスクリーンを創りました。完全な乳化を目指せば余計な界面活性剤も配合しなくてはなりません。お客様にはお手間ですが、振って使って頂き、二層性の乳液にしました。そのため界面活性剤は粉体の凝集を抑えることだけにごく少量配合するにとどめました。紫外線散乱剤は普通酸化チタンを使いますが、酸化チタンは化学的に活性なため、しっかりシリコンコーティングしたものが使われます。出来るだけシリコンを使わないように酸化亜鉛の粉体のみにしました。オイルを少々入れて乾燥肌にも皮膜が強くならないようにしました。ビタミンC・E、グリチルリチンも配合してサンスクリーンのみならずスキンケアも果たせるようにしました。 |
Stingingの原因の防腐剤や、ポリオールを配合しないでも微生物の増殖を抑える事が出来ました。 その結果、乾燥性敏感肌の方には全くお肌に負担のない、つっぱらない、ウォータープルーフなのに落としやすい、白浮きしない、しかもSPF値・PAも十分なサンスクリーンが出来ました。 |
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