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2006年04月24日

紫外線吸収剤って何?  三谷てるみ  

トレジャーUVDFはノンケミカル、即ち紫外線吸収剤を配合していない日焼け止めです。

紫外線を吸収するのではなく、散乱剤を使って肌の表面で紫外線を散乱させて、お肌に紫外線が届かないようにしています。微粒子の酸化チタンや微粒子の酸化亜鉛などの粉体で紫外線をはじいています。日焼け止め効果として、SPF(波長の観時間紫外線に対する有効性)やPA(波長の長い紫外線に対する有効性)などの指標が国際的に決められましたので、有効性は一目瞭然になりましたが、問題は安全性です。安全性なら、散乱するタイプの方がより良いでしょう。
では紫外線吸収剤とはどのようなものなのでしょう。少し難しくなりますが、物質には固有の光を吸収する作用があります。眼に見える波長の光線(可視光線)の領域では、吸収されなかった波長が色として眼に映ります。固有の波長ということを利用して、この物質が何であるかを調べる方法に用います。紫外線は眼に見えませんが、皮膚に到達する紫外線を吸収する物質を肌に塗布すれば、塗布層で吸収して、皮膚の中に入ってくることを防げます。これを利用したものが紫外線吸収剤と呼ばれるものです。もちろん紫外線を吸収する物の中から、皮膚に対して安全な物のみを選んで用います。しかし紫外線という化学エネルギーの大きいものを吸収した物質はどうなるのでしょう。そのエネルギーを熱や蛍光に変えるのですが、その時物質を構成する分子のまたその小さい単位である原子が、このエネルギーでガタガタと揺さぶられます。この時に皮膚に対してアレルギー性や毒性を示してしまうことがあります。
散乱剤は紫外線のみならず、可視光線も赤外線も散乱させますが、そのため白く見えることが欠点です。最近は超微粒子の粉体が開発され、しかもその表面に様々な有用成分をコーティングする技術が開発されましたので、ノンケミカルでも、白く見えずに、高いSPF・PAが得られるようになりました。
紫外線情報はこちら
http://www.jma.go.jp/jp/uv/

投稿者(Treasure_jp):12:19

 

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