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2007年07月05日

毛 穴 と い う 厄 介 な も の       三谷てるみ

最近“毛穴”が一番の関心事になっているようです。研究者仲間に“何故?”と聞いてみましたところ、“殆どの美容関心事は研究が進んで、解決したからではないか”ということでした。

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投稿者(Treasure_jp):12:40

2007年05月23日

スキンケアの基本は適当な洗浄としっかり保湿と紫外線防御。 三谷てるみ

汚れだけを落として、肌の大切な成分(細胞間脂質やNMFなど)は洗い流さないようマイルドな洗浄剤で優しく洗います。
しっかり保湿をして、肌をしっとり保つ事は皮膚のバリア機能を正常に働かせ、刺激に強い肌を保つ事に繋がります。
太陽紫外線は肌の光老化(シミ・シワ・たるみ)と皮膚癌の原因であり、幼小児期から紫外線を防ぐ工夫が必要です。これは通年心がける必要があります。

以上がスキンケアの基本です。

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投稿者(Treasure_jp):12:22

2007年03月26日

太陽紫外線と上手につきあう方法  三谷てるみ

紫外線とは
 
 太陽から放射される様々な電磁波のうち、地球のオゾン層に撥ね退けられて、地表には波長の長い光線が到達します。眼に見える波長(400nm~800nm)を可視光線と呼びますが、それより短い波長を紫外線、長い波長を赤外線と呼んでいます。 紫外線・赤外線は共に眼で見ることが出来ません。
 地表に到達する紫外線は波長によって2種類に分けUVA(315nm~400nm)UVB(280nm~315nm)と名付けられています。280nmより短いものをUVCと呼びますが、UVCはオゾン層のために地表に到達しません。紫外線は化学エネルギーが大きく、化学線とも呼ばれ、赤外線は熱エネルギーが大きく、熱線と呼ばれます。

皮膚と紫外線
 
 日光浴は身体に良いという考えが根強くあり、特に太陽光線の少ない北欧の人達は、よく日光浴をすると言われています。そうしないとビタミンD不足によるクル病になるからだとか。しかし現在ビタミンDは食事で充分摂取していますので、例え活性型にするにしても、日本のように緯度の低い地域では、わざわざ日光浴をしなくても、お部屋に居るだけで浴びてしまう紫外線の量で活性型に変換でき、賄えるようです。
  太陽紫外線が肌にとって脅威である事は、まだまだ認識されておりません。常に紫外線にさらされているお顔と、紫外線にほとんど当たっていない二の腕の内側を鏡で見比べて下さい。この皮膚の違いが紫外線の影響です。内腕にはシワがあっても、それはいわゆる縮緬のようなシワであり、一方お顔には大きなシワが見られます。色も内腕は白く均一であり、お顔はシミがあり、他にも様々な変化が現れています。お顔と内腕は同い年です。加齢による変化で、内腕の変化が加齢老化で、お顔の変化が光老化と呼ばれるものです。加齢老化と光老化、その差は紫外線によるものです。シミやシワのような光老化以外にも紫外線は皮膚癌を誘発します。良性・悪性様々有りますが、若年より日光をたくさん浴びてきた肌には皮膚癌や前癌症状が見られます。紫外線が皮膚に与えるダメージの内一番深刻なものは、皮膚の細胞の設計図であるDNAにキズを付ける事です。ヒトにはそのキズを修復する酵素は有りますが、キズが多い場合と修復できない場合はキズが付いたままの間違った設計図で細胞分裂してしまいます。ですから幼小児期の紫外線によるキズは細胞分裂の多い時期ですので、深刻なことなのです。しかしほとんどのヒトは20歳までに一生に浴びる紫外線の70パーセントを浴びています。子供の頃は戸外で元気に遊ぶ事が成長にはよいと考えられているからでしょう。また老人病と言われている白内障も紫外線が原因です。

 意外と知られていないのが、紫外線に弱い肌のことです。
 色白で滑らかで、透明感のあるお肌は誰もが美しいと感じますが、これが最も紫外線に弱い肌でもあります。肌の色は皮膚の中のメラニンという色素の量で決まりますが、メラニンを作る細胞の数は例えば黒人でも黄色人種でも白人でも人種間でほとんど差は有りません。黒人のメラニン細胞が作るメラニン顆粒は大きく、数も多く、白人のメラニン顆粒は小さく数も少ないのです、黄色人種はちょうど中間です。紫外線に当たると赤くなり痛くなるが黒くならない人が紫外線に弱いと言い、白人は紫外線に弱く、黒人は抵抗性があります。日本人の中にも白人のように色の白いヒトも多くいます。そういう肌のヒトは黒くなり難いので、光が皮膚の中まで通り、ダメージを多く受けます。
 皮膚に紫外線が当たると、多くは最外層の角層表面で反射します。皮膚が濡れていると光を通し易く、また凹凸が多いと光を乱反射します。色白で滑らかで、しっとりして、透明感のある肌こそ光を通し易く、同じ様に紫外線も通し易くなります。
 スキンケアをきちんとして、美しいお肌を保つなら同時に紫外線もしっかり防御することが必要になります。それは将来の光老化を防ぐためにも、スキンケアの一環に紫外線対策を必ず入れて下さい。
  日光に当たると、まず急に肌の色が黒くなります。これは即時黒化といい、UVAで起きます。これは肌に既にあるメラニンが酸化されて出来る、取りあえず紫外線防御のための窮余の策の黒化ですので、2~3日で色はあせてしまいます。
  まだ日光に当たっていると、皮膚が赤くなってきます。これはUVBによるサンバーンという火傷です。これを日焼けと言います。
  そして2~3日して今度はだんだん黒くなってきます。サンタンです。遅延黒化とも言います。これはUVAによってしっかりメラニン色素が作られた結果です。メラニンを作る細胞は余り分裂しませんが、たくさんメラニンを作る必要があるような時には分裂してたくさんのメラニン色素顆粒を作り続けます。これも1~2ヶ月で納まってきますが、花弁状のシミを残す事も有ります。
  皮膚にとって紫外線と言うものは大変脅威のものですから、防御もしっかりして、とにかく皮膚の細胞の遺伝子(設計図)を守ろうとします。しかし紫外線は容赦なく皮膚の細胞の遺伝子に傷を付けていきます。そのキズをすばやく修復する酵素も用意されているのですが、たくさんのキズや、修復困難なキズは残ってしまいます。これが将来の皮膚癌の原因になります。何度も申しますが、細胞分裂の旺盛な幼小児期に不用意に日光に当たり、皮膚の細胞に傷をつけてしまうと、間違った遺伝情報の細胞をたくさん分裂して作ってしまいます。ですから深刻なことなのです。

 紫外線防御
 
 紫外線を防御しながら、健康で快適な生活をする。そのために、まず紫外線を皮膚の上でカットする事が一番確実で簡単な方法です。帽子、日傘、長袖の衣類等、サングラス、そして日焼け止めです。サングラスが紫外線カットのものを選びます。デザインもしっかり目を覆うもの、横からの光も防げるものが良いでしょう。衣類は夏は白い色でも綾織のポリエステルが、よく紫外線を弾くようです。帽子や日傘は外が白で、内が濃い色のものが良いようです。首や、手なども日が当たらないように覆いましょう。
 さて日焼け止めにはSPF、PAと言う表示が有ります。SPFは数値で表されていて、これはUVBを防ぐ指標になります。UVBを照射して塗布したときに赤くなる紫外線のエネルギー量(最小紅斑量)を、塗布していない皮膚が赤くなる紫外線のエネルギー量で割った数値です。日常の紫外線ならSPF20くらいで充分ですし、戸外のレジャーなら30~40くらいで充分です。非常に強い紫外線を受けるなら50+  を選びます。SPFが20と言う事はUVBで赤くなるのに肌に20倍の抵抗力が出来たということです。
PAは外国では余り見られませんが、UVAを防ぐ指標です。UVAで起きる即時黒化で調べます。これは+の数で選びます。+が2つ以上のものがよいでしょう。どちらもきちんと国際的に決められた方法で、人の皮膚を使って測定します。しかし測定方法の塗布量が1㎠(平方センチメートル)あたり2㎎ですから、実際に塗布している量のおよそ2~3倍に相当します。ですから日焼け止めを塗布した後、もう一度塗布する2度塗りをお勧め致します。
 日焼け止めには紫外線吸収剤の入っているものと入っていないもの(ノンケミカル)が有ります。 では紫外線吸収剤とはどのようなものなのでしょう。少し難しくなりますが、物質には固有の光を吸収する作用があります。眼に見える波長の光線(可視光線)の領域では、吸収されなかった波長が色として眼に映ります。固有の波長ということを利用して、この物質が何であるかを調べる方法に用います。紫外線は眼に見えませんが、皮膚に到達する紫外線を吸収する物質を肌に塗布すれば、塗布層で吸収して、皮膚の中に入ってくることが防げます。これを利用したものが紫外線吸収剤と呼ばれるものです。もちろん紫外線を吸収する物の中から、皮膚に対して安全な物のみを選んで用います。しかし紫外線という化学エネルギーの大きいものを吸収した物質はどうなるのでしょう。そのエネルギーを熱や蛍光に変えるのですが、その時物質を構成する分子のまたその小さい単位である原子がこのエネルギーでガタガタと揺さぶられます。この時に皮膚に対してアレルギー性や毒性を示してしまうことがあります。
 散乱剤は紫外線のみならず、可視光線も赤外線も散乱させますが、そのため白く見えることが欠点です。最近は超微粒子の粉体が開発され、しかもその表面に様々な有用成分をコーティングする技術が開発されましたので、ノンケミカルでも、白く見えずに、高いSPF・PAが得られるようになりました。

投稿者(Treasure_jp):16:15

2006年04月24日

紫外線吸収剤って何?  三谷てるみ  

トレジャーUVDFはノンケミカル、即ち紫外線吸収剤を配合していない日焼け止めです。

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投稿者(Treasure_jp):12:19

2006年03月28日

太陽紫外線防御 三谷てるみ

3月17日に京都にて太陽紫外線防御研究委員会の学会がありました。

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投稿者(Treasure_jp):00:00

 

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